ゆーといぼっくす

青年海外協力隊・南アフリカ・カメラ・登山を中心に、書きたいことを書くブログ

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南アフリカのマラリア事情について

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こんにちは、南アフリカのド田舎で活動しています。yu(@ukeytgl)です。

先日同僚と以下のようなやりとりがありました。

 

ー 2018年8月某日

いやー最近暑くなってきたね!

南アフリカではもう夏が始まってるよ。

マジかよ!南半球だから季節逆だと思ってたけど、こんなに早いのかよ!

ああ!12月はクソ暑くなるぞ。

しんどいな。そういえば昨日家で蚊が出たわー。

おい、お前のところはマラリアだから気をつけろよ?

は?

 

は?

 

南アフリカなら大丈夫だと思っていましたので、これはショックでした。

慌てて南アフリカマラリア事情を調べたのでまとめてみます。

 

 

南アフリカマラリア分布について

冒頭で「南アフリカマラリア圏である」みたいな書き方をしてしまいましたが、基本的には問題ありません
基本的に、というのは南アフリカの主要な都市であるケープタウンヨハネスブルグダーバンへ訪れるような場合です。

下の画像は南アフリカの保健省が2017年に発表したマラリアリスクマップです。

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参照:Malaria risk map for South Africa 2017 - The South African National Travel Health Network

南アフリカの北東部、リンポポ州ムプマランガ州クワズールーナタール州の一部マラリア感染の恐れがあります。

これ、クルーガー国立公園が含まれています

また、近隣国であるボツワナジンバブエモザンビークエスワティニ(旧スワジランドマラリア発生域に含まれていますね。

これらの場所に訪れる際は注意が必要です。

そもそもマラリアって?

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マラリア(Malaria)は、亜熱帯・熱帯地域を中心に感染者数が多く、世界的に重要な感染症である。また、非流行地から流行地を訪れる旅行者でも問題となるが、その場合、流行地とは異なった視点での対応も必要となる。感染したマラリア原虫の種によって、病型や治療法も異なるが、熱帯熱マラリアでは、早期に適切な対応をしないと、短期間で重症化し死に至ることがある

参照:マラリアとは - NIID国立感染症研究所

マラリア原虫を媒介した蚊に刺されると、感染します。

刺されると1〜2週間潜伏し、発熱します。

発熱したら上記の通り、重症化して最悪死に至ります。

マラリア圏を渡航した後に、発熱があった場合はすぐに信頼できる医師の診察を受ける必要があります。

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2017年世界マラリア報告書によると、推定44万5000人もの人々がマラリアによって命を落としています。

中でもサハラ以南アフリカ地域が多いとのこと。

マラリアの対策方法

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対策方法は2つあります。

1つ目は蚊に刺されないようにすること

正確にはマラリア原虫を持った蚊に刺されないことですが、そんなのいちいちわからないですよね。

蚊の対策方法は一般的に、長袖長ズボンを着用すること虫除けスプレーや防虫剤を使用することです。

寝るときは蚊帳を使用します。

もう一つは予防薬を服用すること。

予防薬は南アフリカでも日本でも簡単に入手することができます。

ただし、予防薬にはいくつかの種類があり、服用方法も薬によって異なります

例えば、メフロキンは週1回1錠をマラリア圏へ行く1週間前から服用し、渡航後も4週間服用し続ける必要があります。

服用するにはしっかりとした知識とちゃんとそのルールを守る必要があります。

ちなみにマラリアにはワクチンが無いそうです。

なので事前に予防接種しておく、という対策ができないんですね。

マラリアの対策は結構面倒臭いです。

南アフリカ渡航する際について

南アフリカ渡航する場合、ケープタウンヨハネスブルグの観光のみであればマラリアの対策をする必要はありません。

クルーガー国立公園を含む北東部へ行く場合は、一般的な蚊の対策や薬の服用によって、感染のリスクを大きく下げることができます。

 

マラリアに関しては。

 

外務省によると、日本からの着任の場合、義務化された予防接種はないとのことです。

しかし、マラリア以外の病気・感染症の恐れはあることから、A型肝炎B型肝炎破傷風などの予防接種が推奨されていました。

実際にぼくは、A型肝炎B型肝炎狂犬病、腸チフス、黄熱病の予防接種をしています。

 

マラリア以外にも十分注意が必要です。

まとめ

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南アフリカマラリア事情について調べてみました。

マラリアリスクマップを実際に見て、自分の住んでいる場所がLow Riskで塗られていることに落胆しました。

南アフリカの大部分は大丈夫なのに...

マラリアは大変危険な病気です。

もし危険域を訪れるようなことがあれば、十分な対策をしていきましょう。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました。