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青年海外協力隊・南アフリカ・カメラ・登山を中心に、書きたいことを書くブログ

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【青年海外協力隊】PCインストラクターとしての活動紹介

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こんにちは、南アフリカの田舎で活動しています。yu(@ukeytgl)です。

任地に来て2ヶ月近く経ちました。

協力隊としての活動が始まりましたが、どのようなことをしているのか整理も兼ねて、
簡単に紹介していきたいと思います。

要請内容について

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養鶏場を見学。雄鶏のみで肉用。

ぼくの要請は下記の通りです。(一部抜粋)

配属先及び他事務所スタッフを対象としたITトレーニングの準備・実施
各地方事務所でのITトラブルの対応や、現場での課題を州事務所へフィードバックすることも求められる。

ぼくの職種は「PCインストラクター」です。

PCインストラクターは、「学校」や「職業訓練校」にてICT教育を行うというものが要請のほとんどです。

対象は学生であることが多く、年齢も20歳未満の若い人になります。

一方、ぼくの場合は"職場のスタッフ"が対象です。

職場には若い人がいないため、平均すると45歳ぐらいの人たちが対象になります。

この人たちへITスキルの向上支援を行うことが自分のミッションの1つです。 

同僚の仕事の内容について

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トマトに農薬を散布してるところを撮らしてもらった。

職場の同僚は"農業"に関するプロフェッショナルです。

管轄内の黒人農家や養鶏場等を周回し、アドバイスをしたり状況を確認したりしています。

たまに農家へ連れて行ってもらい、ミーティングに参加させてもらいますが、現地語なので何を話しているのか分からない。

オフィスにいる間は、来客対応ドキュメント作成をしています。

ドキュメントを作成する際にPCを使用していますが、その使用方法は大きく2パターンあります。

①農家に情報を書いてもらうための書類を作成・印刷する

②農家から収集した書類をデータとして蓄積する

です。

他にも様々なことを行っているようですが、農業に携わる職業柄、季節によって仕事内容が大きく違うのでしょう。

職場ではのんびりとした時間が流れており、談笑しながら勤務時間まで仕事をしています。

彼らは電話をすることが多いですが、個人の電話(スマホ)を使用し、現地語で話しているので、仕事のことなのか私的なものなのかは判別できません。

PC環境について

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家畜用のエサ。雑草が無くなる寒期に向けて農家が購入する。

農家へアドバイスをするメンバーは5名おり、各々が政府貸与のPCを使用しています。

OSはWindows7だったりWindows8だったりWindows10だったりとバラバラで、MS Officeはインストールされていました。(しかも2013!)

しかし、それ以外のソフトは見当たらず、ウイルス対策ソフトもインストールしされていません。

また、インターネットに接続することもできません

ウイルスの怖さについては理解しており、USBメモリーの使用を嫌がります。

代わりにBluetoothを使用してドキュメントの交換をしており、

PCでドキュメントを作成

Bluetoothで個人スマホにドキュメントを移動

個人スマホからGmailやチャットAppを使って外部と交換

というような面倒なことをしています。

まずPCをキレイにしてあげたいなと思い、ウイルス対策ソフトのインストールを試しましたが、政府のIT担当者の管理者権限によって使用制限が色々かけられておりました。

じゃあその担当者と話をさせてくれとお願いしてもなかなか実現しませんでした。

(執筆時に管理者に会えたので、同じ職場のPCについてはこれから色々確認する予定です。)

このような拠点が自分の配属先を含めて4つあります。

各拠点を全て確認したわけじゃないですが、どの拠点も似たような環境なのではないかと思っています。 

自分の活動予定

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メイズ(とうもろこし)の畑。乾燥させているらしい。

同僚の仕事する様子を確認し、要請通りPCの使い方を少しでも教えてあげられたらいいのかなと思っています。

空き時間を利用して個別で指導するとともに、各拠点でワークショップを開催させてもらえることになりました。

ここを切り口に活動の幅を広げていけたらいいのかなと、まだ楽観的に考えています。

また、農業関連でJICAも関わっている「SHEP」や、日本企業である「サカタのタネ」のお話が聞ければ面白いのかなと思ってます。

さて、活動をする上で困ったこともいくつか。

1. 彼らはそこまで困っていない

彼らは仕事をする上では困ったことがどうやらありません

例えばPCがより使えるようになり仕事のスピードが上がったとして、空き時間が増えたらすることは談笑です。

印刷する際にフォーマットが上手く指定できない、Bluetoothが接続できないなんてのは些細な問題にすぎません。

もし本当に困ったとしても、政府のIT担当者へ相談すれば解決してもらうことができます。

2. 彼らは定職がある

これは困ったことではなく、とてもいいことです。

しかも政府関連の仕事に従事しているため、この先も困ることはないでしょう。

そのために、彼らはこの先自分の仕事さえできれば、新しいことを勉強する必要がないのです。

平均年齢45歳ぐらいの彼らが、仕事時間を削り、PCの基礎を勉強することは結構大変なことなのです。

3. 移動手段がない

配属先の職場までは徒歩1分かからない素晴らしい立地です。

が、近隣の農家や他のオフィスへ行こうと思うと移動手段が必要になります。

通常青年海外協力隊バイクや車などを運転することがルールで禁止されています。

同僚に頼めばいいのですが、彼らの時間を多く奪ってしまいますし、職場に移動申請届けを提出しなければいけないので若干面倒。

拠点ごとにやりたいことがあっても機会がなかなか得られないのです。

4. 職場の資産が少ない

日本の企業で働くと普通PC等が貸与されますが、ここにはそんなものはありません。

また、インターネットを自由に使えないのは結構厳しく思っています。

気のせいかもしれませんが、通信に使用するパケットの量が日本にいた頃よりも多い気がします。

1ヶ月間程々に調べ物等をしていましたが、それでも10GB近く通信に使っています。

通信キャリアにもよりますが、1GBだいたい1300円近くするので、普通に使用していたら結構な通信費になります。(日本よりはるかに高い...)

これが自腹なのは結構キツイ。。。 

まとめ

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職場で使用している車。悪路も走るぞ!

まだまだ始まったばかりと思いつつも残り約21ヶ月の任期です。

もう自分の次の隊次の方がやってくるということで、時間が過ぎるのが早いと感じています。

自分の考えがまとまってなくてしっくりしない日々を送っていますが、少しずつ自分の思いを固めて形にして行こうと思います。